【中小企業診断士】令和3年度試験の振り返り|財務・会計①【No.06】

とにぃ

はーい、とにぃです。
 
令和3年度の試験は残念な結果になりましたが、早速、合格が出来なかった科目に関して学習を始めています。
 
まず、今回の学習ではイマイチ理解が進まなかったな財務・会計について、令和3年度の一次試験を見直しながら理解を深めていきたいと思います。

中小企業診断士 令和3年度一次試験 財務・会計

中小企業診断士の過去問や解答は下記のサイトよりダウンロードできます。

https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

目次

第1問

正解:ウ(配点 4点)

本問題は、簿記に関する問題かと思います。

まず、10日以内に代金を支払え2%の支払いを免除するという条件から、

売掛金 200,000円 × 2% = 4,000円 分がどういう仕訳を受けるかになります。

解答群は、控除、値引、割引、割戻とありますが、

まずは、各々の言葉の意味を理解したいと思います。

ア 控除 ・・・ 売上控除は、値引き、割引、割戻などの総称。
イ 値引 ・・・ 販売後に商品の不良や量目不足が判した場合に、掛代金を安くすること。
ウ 割引 ・・・ 売上の債権が早期に決済された場合に、掛代金を減額すること。
エ 割戻 ・・・ 一定期間内に金額ベース又は数量ベースで多くの商品を購入した場合に、掛代金より支払われること。

追加学習

各々の項目は、財務諸表では以下のように扱われます。

・売上値引は、総売上高の控除項目
・売上割引は、営業外費用 ※総売上高の控除項目ではない
・売上割戻は、総売上高の控除項目

第2問

正解:イ(配点 4点)

本問題は、本支店会計に関する問題かと思います。

また、本支店会計の中でも、本店計算集中制度を採用しているケースです。

従いまして、お金の流れに本店がからみ、実際にどの様にお金が動いているかが重要かと思います。

つまり、下記になります。

A支店 → 本店 → B支店

本店の役割は、A支店の当座預金から、B支店の当座預金までの流れを仲介した形になりますので、

資産が減少するのはA支店であり、資産が増えるのはB支店であることから、

(借)B支店 200,000円 (貸)A支店 200,000円

となります。

そのあと、B支店の仕訳としては、下記のようになります。

(借)買掛金 200,000円 (貸)当座預金 200,000円

追加学習

本支店会計には、支店分散計算制度というものあります。

これは、A支店の仕訳は、

(借)B支店 200,000円 (貸)当座預金 200,000円

そして、B支店の仕訳は、

(借)現金 200,000円 (貸)A支店 200,000円

(借)買掛金 200,000円 (貸)当座預金 200,000円

となり、本店の仕訳はなしとなります。

第3問

正解:ウ(配点 4点)

第3問は、減価償却に関する問題です。

ここでのポイント数字は、

・取得原価: 800,000円
・原価償却法: 定率法 25%
・試用期間:2年(2018年4月1日~2020年3月31日)※決算日3/31
・売却額:250,000円

1年目の決算時の原価償却費と固定資産の帳簿価額は、

・減価償却費 800,000円 × 25% = 200,000円
・帳簿価額 800,000円 – 200,000円 = 600,000円

2年目の決算時の原価償却費と固定資産の帳簿価額は、

・原価償却費 600,000円 × 25% = 150,000円
・帳簿価額 600,000円 – 150,000円 = 450,000円

そして、この帳簿価額の固定資産を売却したときの損益は、

・売却損益 250,000円 – 450,000円 = -200,000円

従いまして、200,000円の固定資産除却損になります。

追加学習

減価償却の償却方法は定率法の他に定額法があります。

・定額法:毎期均等額の減価償却費を計上する方法です。

例えば、800,000円の資産を4年で償却するのであれば、

800,000円 ÷ 4 = 200,000円

200,000円を毎年、減価償却していく方法です。

第4問

解:ウ(配点 4点)

この「のれん」に関する問題は、よく見る問題です。

下記の理解で解答できます。

追加学習

まずは、「のれん」について

・「のれん」とは、単純な資産だけでなく、人材や組織力といった目に見えない資産も引き継ぐことで、当該企業の将来における超過収益力を示している。

・資産(無形固定資産)に計上し、定額法その他の合理的な奉納により規則的に償却し、その期間の最長は20年である。

・のれんの算出式(簡略)
 のれん = 買収額(現金買収、株式発行など) – 純資産(負債や資産の評価損も加味する)

・償却額は、販売費及び一般管理費の区分に表示する。

・「負ののれん」は、損益決算書に特別利益として計上される。

・「自己創設のれん」は、その名の通り自社の超過収益力を示しており、買収により獲得した「のれん」とは区別されます。また、「自己創設のれん」は、計上されることはありません。

第5問

解:イ(配点 4点)

引当金の分類に関する問題です。

下記の理解で解答できます。

追加学習

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引当金 → 評価性引当金           → 貸倒引当金
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    → 負債性引当金 →  債務性引当金 → 退職給付引当金
                       → 商品保証引当金
             ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
             → 非債務性引当金 → 修繕引当金
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第6問

解:エ(配点 4点)

収益に関する問題です。

下記の理解で解答できます。

追加学習

●会計基準では、収益は実現主義、費用は発生主義となります。

 ○実現主義:収益を実現の事実に基づいて計上する考え方
  → 出荷基準:製品などを顧客に出荷したタイミングで計上する考え方 
  → 引渡基準:顧客に製品などを引渡したタイミングで計上する考え方  
  → 検収基準:納品された製品を顧客が検収を終えたタイミングで計上する考え方
         ※契約の解消や返品リスクがある場合に採用されます。

  <時系列:出荷基準 ⇨ 引渡基準 ⇨ 検収基準>

 ○発生主義:費用の発生を根拠づける経済的事実に基づき計上される考え方

●長期請負工事(企業会計原則[注7 工事収益])
長期の請負工事に関する収益の計上については工事進行基準又は工事完成基準のいずれかを選択適用することができる。

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