【中小企業診断士】令和3年度試験の振り返り|企業経営理論① 【No.11】

とにぃ

はーい、とにぃです。
 
令和3年度の試験は残念な結果になりましたが、早速、合格が出来なかった科目に関して学習を始めています。
 
今回は、私が好きな分野ですが過去問に手が回らず、あと少しのところで不合格となってしまった企業経営理論について、令和3年度の一次試験を見直しながら理解を深めていきたいと思います。

目次

中小企業診断士 令和3年度一次試験 企業経営理論

中小企業診断士の過去問や解答は下記のサイトよりダウンロードできます。

https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

第1問

正解:ウ

多角化とは、
新たな市場に新たな製品を投入する戦略である。このとき、ヒト、モノ、カネ、情報などの余裕資源や未利用資源がある場合に選択される。また、既存事業とのシナジー効果に期待したケースは関連多角化とされ、事業のポートフォリオマネジメントしてリスク分散するのであれば無関連多角化となる。なので、基本的には、範囲の経済の考え方に近いですが、コスト削減への寄与は必須ではありません。

規模の経済とは、
企業の規模や生産量が増大するに従い、平均費用コストが逓減していく効果である。この時意識されるのは、経験曲線効果によるコスト削減である。したがって、価格競争において有利な立場となります。

範囲の経済とは、
企業が複数の製品やサービスを生み出していくなかで必要な費用の合計が、個々の製品やサービスを単独で行うよりも全体的な費用を抑えてビジネスが運営できることです。この場合は重複コストの合併によるコスト削減になります。

第2問

正解:ウ

これは、プロダクトポートフォリオマネジメントの問題です。

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)とは、
縦軸に市場成長率、横軸に相対的市場占有率(マーケットシェア)をとり、この表を2×2の4つの分類に分割し、各々の戦略事業単位(SBU:Strategic Business Unit)の現状を把握するためのフレームワークです。因みに、4つの分類は、負け犬、問題児、花形、金のなる木となります。

  • 負け犬:市場成長率と相対的市場占有率が低い事業で、早期撤退が好ましいとされています。
  • 問題児:市場成長率は高いが相対的市場占有率が低い事業で、将来的に伸びる可能性ががあるため、資金を流入するか判断を擁します。
  • 花形:市場成長率、相対的市場占有率が高い事業で、競合の参入も意識しながら、資金を流入し伸ばしてく事業です。したがって、マージンは高くないです。
  • 金のなる木:市場成長率は低いが、相対的市場占有率が高い事業で、競合の参入も少なくなるため、資金を流入せず、資金を得るための事業である。

追加学習

相対的市場占有率とは、
自社以外のもっとも市場シェアが高い企業を1とした場合の、自社の占有率を占めす。

例えば、自社の市場占有率が30%で自社を除くトップシェアの企業の市場シェアが50%のとき、30%/50%=0.6(60%)となります。また、自社の占有率が60%で自社を除くトップシェアの企業の市場シェアが30%のとき、60%/30%=2(200%)となります。

第3問

正解:ウ

これは、M&Aに関する問題です。

M&Aとは、
Manger & Acquisitionsの略で、企業の合併・買収のことであり、企業の統合手段ことで事業の再構築を早期に行えるメリットがある。

マーケットアプローチとは、
市場で売買されいる企業の株式について、それがマーケットで評価された企業の価値として、株式の時価総額と負債の金額を加味した企業の価値を評価する方法です。

のれんとは、
買収対象企業の超過収益力に対する評価額とされている。つまり、買収企業は買収対象企業の時価総額以上の金額で企業を買収することが多い。この「のれん」は、その費用は原価償却のように償却される。そして、時価総額以下の金額で買収した際は、その余剰分は利益として計上されれ、これを「負ののれん」と呼びます。

事業譲渡では、
財産移転や債務移転を個別に移転することは可能、逆に、合併では財産や債務は全て移転することになります。

MBO(Management Buy Out)とは、
子会社などにおいて、現在行っている事業の継続を前提として、現経営陣が株式や部門を買い取って経営権を取得すること。

第4問

正解:イ

これはコアコンピタンスに関する問題です。

コアコンピタンスとは、
企業の独自技術で、企業の技術力や製造能力のことを示しています。つまり、さまざまな市場や製品に活かすことができる能力である。

また、似たような言葉にケイパビリティがあり、ほぼ同義だが、どちらかというと企業の組織としての運営能力で、バリューチェーンなどの能力のことを示しています。

第5問

正解:イ

これは成長率の計算問題です。

年平均成長率(CAGR:)とは、毎年同じ割合で成長したケースでの成長率になります。

つまり、

1,000億円×x(2019年度)×x(2020年度)=1,440億円 

になります。

従いまして、

x^2=1.44

x=1.2

になります。

よって、年平均成長率は20%になります。

第6問

正解:オ

これは、ファイブフォースに関する問題です。

業界既存企業(競合)売手側(供給)買手側(需要)
A業界5社1社5社
B業界4社1社1社
C業界4社5社(1強)5社(1強)
D業界6社1社1社
E業界2社10社5分野*各10社

競合が少なく、売り手も買い手も自由度の高いE業界が好ましいと判断されます。

詳しくは、当ブログの記事を参照ください。

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第7問

正解:ウ

これは、競争選戦略に関する問題です。

「規模の経済」と「範囲の経済」とについて、上記の第1問に記載のとおり。

コストリーダーシップとは、
同種の製品を競合企業よりも低コストで生産により、早期に市場シェアを獲得することで、より生産量が上がり、同時に経験曲線効果も獲得すること。

経験効果(経験曲線効果)とは、
製品の累積生産量が増加するに従い、製品1単位あたりの生産コストが一定の割合で減少する生産量とコストの関係を示す効果のこと。

需要の交差弾力性とは、
価格が一定額変化した場合、需要に与える変化の割合です。大きい場合は、価格が需要に与える影響が大きくなるが、製品の差別化が出来ていている場合は、競合価格が需要に影響しないため、交差弾力性は小さいことになります。

上澄み価格政策とは、
新製品の導入時には、高価格を設定し、成長期に入った際に、徐々に価格を低下させる政策です。他の言い方として、上澄吸収価格政策、初期高価格政策、スキミングプライス政策があります。

追加学習

初期低価格政策とは、
新製品の価格を低価格に設定して、早期に市場シャアを獲得する政策です。他の言い方として、市場浸透価格政策、ペネトレーションプライス政策があります。

第8問

正解:ア

これはエフェクチュエーションに関する問題です。

許容可能な損失(affodable loss)の原則とは、
創業後に事業を継続するかどうかを判断する際に、事前に設定した許容可能なリスクをあらかじめ設定すること。

クレイジーキルト(crazy-quilt)の原則とは、
起業活動に必要な自分以外との関係性をあらかじめ作成した設計図に基づいてつくるのではなく、起業後に自分を取り巻く関与者と交渉しながら関係性を構築していくこと。違う形の布を縫い合わせてキルトを作成すること。

手中の鳥(bird in hand)の原則とは、
もともと自分が持っているリソースを使って行うこと。具体的には自分が何者であるか、自分は誰を知っているか、そして自分は何を知っているのかを認識して、それらを活用することから始めること。

飛行機の中のパイロット(pilot in the plane)の原則とは、
不測の事態に備えて、状況に応じた臨機応変な行動をすること。予測できないことを避けようとするのではなく、予測できないことのうち自分自身でコントロール可能な側面に焦点を合わせること。

レモネード(lemonade)の原則とは、
予測できないことを前向きに捉え、不確実性をテコのように利用しようとすること。酸っぱいレモンをレモネード、形の悪い野菜をジュースにといった活用のこと。

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